入社したばかりでしたが、拠点を開設したばかりの大阪営業所へ配属を命じられました。地縁があったわけではありませんが、声が大きかったこと、へこたれなさそうだったことが理由かもしれませんね(笑)。
家電メーカーA社 Y様 K様
先輩社員のお手伝いで、日本を代表する企業であるA社に伺うこともありました。緊張しつつ訪問していた私にお二人は、いかに当社の製品「TOPsolidシリーズ」が素晴らしいか、ユーザー視点からのご意見を伝えてくださいました。
「いやK君、キミんとこの製品は設計のことをようわかっとる!手足のように使えるわ!ほんでな・・・」と、熱弁と言って良いレベル。何だか私も嬉しくなって、フットワーク良くお邪魔していたところ、そのレスポンスの良さも褒めていただきました。
製品の強みとなるポイントをお客様の視点で話せるようになったこと。そして、お客様に喜んでもらえる仕事のやりがいを、教えていただきました。
翌年、関東の営業部と兼任の形で、石田さんが上司になりました。
営業の達人-石田さん
このお客様に買ってもらう!と思ったら、とにかく“とことん”やる人でした。細やかなフォローはもちろん、理屈に合わないと思ったときはガンガン議論する。ゆるぎない信念の持ち主でした。プレゼン時のかばんの置き方に至るまで、細部へのこだわりは半端ではありませんでした。お客様への姿勢は、「責任感」という言葉すら軽く感じるほどでしたね。
大阪営業所へは、私の生存確認(笑)も兼ねて来ていただいてようですが、毎回飲みに連れて行ってくれて・・・。しゃべらないときの独特の存在感と、抜群のフットワークの良さのバランスが絶妙でした。
営業の基礎、そしてお客様の期待を超えることこそが成功の秘訣であることを教えていただきました。
これまた、日本屈指のメーカー様とのお付き合いがはじまりました。どうしても取引を頂きたくてB社に通いつめ、お会いし名刺交換できた方の20人目が、T様でした。
技術管理担当 T様
人当たりは穏やかなT様でしたが、芯の強い方で、業務や事業の効率化など、広い視野から仕事に取り組んでおられ、会社をもっと良くしたいという強い思いをお持ちの方でした。
B社様は大企業ですから、当社の製品導入など業務の仕組みを改革するに当たっては丹念な根回しなど、粘り強い働きかけが必要なのですが、そうした“環境づくり”が抜群に得意な方でした。
いわゆるキーマンとお会いすることの重要性が十二分に理解できました。特に大きな組織をお客様にするときには、お客様の中にいらっしゃる「熱い人」と思いを共有することの大事さを、学びました。
製造業、という日本を支える業界において、当社の製品がどれだけの可能性を持っているかを知らされる出会いがありました。
技術管理責任者 K様
B社のT様同様、自分の会社をもっと良くしていこう、という高い志を持った方でした。さらにK様の場合は、社外に向けて、言い方を変えれば(日本の)製造業全体をもっとよくしていこう、という情熱をもお持ちの方で、製造現場の改革に関する講演などもされる、いわば業界のキーマンでした。
講演では、当社製品を改革に成功した導入事例として何度も紹介してくださり、コダマコーポレーション全体としても大きな恩義のある方です。
社内外の改革に向けては障害も多いものですが、逃げずに立ち向かう姿、そのエネルギーは本当に尊敬できるものですね。
高い志を持つこと、そしてその志の実現のために、課題を乗り越えていくこと。そうした仕事の意義と、コダマコーポレーションが持つ製品やサービスが、そうしたことを行っていけるポテンシャルを持っていること、いわば「使命」を気付かされました。
2010年の夏から新たなメンバーも迎え、大阪営業所も総勢8人になりました。最近では、プレイヤーとしてだけでなく、
(メンバー育成など)マネジメントも私の重要なミッションになっています。
個性豊かで、頼もしくなってきた仲間達。
ほぼ自分ひとりで立ち上がった大阪営業所でしたから、しばらくは増員しても売上のシェアの大半が私のもの、という状況がありました。
しかし、それでは本当の成長は望めないと思っていましたから、マネジメントにも力を入れる必要性を認識していました。
メンバーの成長で、2010年3月で過去最高の売上を達成。それも嬉かったですが、私の売上のシェアを大きく下げることが出来たのが、何よりの喜びです。
自分ひとりの成果では得られない、大きな喜び。大切なことを、仲間達から教えてもらいました。