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プロジェクトストーリー

Episode 01「最高のサービスとは、どうすれば生まれるのか。」

Chapter3

「挑戦と発展!『今』を超える視点を持つ。」

「最近の若手は大人しい人が多いですね」とMはため息をつく。
自分が新人の時には、もっと上司にも向かっていったと思い返す。今は部下に「もっと向かってきて欲しいと」と思うのだ。なにか質問や相談をすると迷惑になるのではないかなどという要らぬ遠慮は無用。「内容によっては喧嘩になるのではないか」という心配も必要ない。
皆が会社を良くするために厳しいことを言い合えばいいと思う反面、自分に対して恐いという感情を抱く人は、自分が自身の意図を伝え切れていないのではないかと憂慮もする。自身も過去、そうであったように。
だが今、思い返してみると納得のいくことばかりだったと容易に気が付く。コダマの上司はこちらが納得がいくまで細かくつき合ってくれる。その時は理解できなくて、自分の思っている答えと違って思い悩むこともあるかもしれないが、その伝えたかったことは、いずれ必ず気づくことになると確信する。

社長の目線と社員の目線が違うように、担当者のそれぞれの目線もまた違う。
けれど、ひとつ真実に顔を向けてさえいれば必ずその部分は繋がるようになるのだ。人が人を鍛えられるのは、鍛えられる素養を内側に持っている人だ。真剣に向かってくる人材が社内に多いことは、幸せなことなのだ。

今後、進めていきたいプロジェクトの中に生産管理がある。CAD・CAMは、製造業では重要なソフトウエアだ。
素晴らしい成果を発揮し、今では誰もが必需と認識している。しかしコダマで提案している『一気通貫』という組織を丸ごと変えるシステムのさらなる発展形を想起すれば、CADとCAMの知識をベースに、生産管理やPDMといったデータ管理も扱い、そこも含めて拡張することができれば、お客様にとって建設的な幅広い視点でのモノ作りを提案し、日本のモノ作りを底辺から支えることにもつながると考える。

大手のコンサル会社が手がけていることとは明確に差別化して、コダマ独自の強みを出す必要がある。
コダマは、CADやCAMといった製造業に強い部分を追求することにより、大手ではできない小回りのきく専門分野での効果を生み出したいと考えてきた。生産管理とCADやCAMを繋げる仕組みも内包しているのだから、そこをパッケージで提案できれば、お客様のメリットも拡大すると確信する。
CADやCAMといったソフトのひとつひとつは、時代の流れに影響をされることがあっても、生産管理という考え方と繋がる部分をしっかりと抑えておけば、後はソフトのパーツが変わるだけだ、というのがMの狙いだ。



Chapter4

「『 本気』 が、お客様を“ パートナー” にする。」

企業における各部署の専門性は高い水準が要求されて当然のことだが、かといって部署は孤立的に存在成立しているわけではなく、各部署が有機的に連携してこそ企業は強靭な体質を持ち得る。それを表象する一つのエピソードがある。コダマの顧客である大手製造メーカーのTOPcam導入にまつわる話しだ。

競合4社での激烈なコンペに勝ち抜いてコダマのTOPcamが導入された。TOPcamの性能が大きくものを言ったのはもちろんだが、勝因の一つは充実したサポート体制にあった。世には稀だといっても過言ではない類ない稼働までの指導教育体制は導入を考える際の大きな決め手となった。
成約後も導入から稼働まで時には技術担当が複数名会社訪問し専門分野からの視点でクライアント企業の問題を見つめ、営業担当と密接な連携を取りながらクライアントと伴にソリューションへの糸口を探した。自社製品の機能説明と見積もりを提出すれば納得を得られるような世界では毛頭ないのだ。

一通りのシステム立ち上げは完了し、顧客企業様は重工業界において飛躍し続けている。それどころか担当責任者は自社の導入成功例を同業企業に対して喧伝してくれたり、講演会などで「ものづくりの近代化」の必要を訴えるにあたり、事例としてTOPcamを取り上げてくれるなど、TOPcamを日本に広めてくれようとしている。もはや、言葉通りの「お客様」では表現し切れない、“パートナー”と呼ぶにふさわしい存在だ。
モノ作りの現場の「本気」「情熱」にそれを超えるほどの「本気」と「情熱」で応えてこそコダマが結ぶことのできた顧客企業様との「人間関係」なのだ。

Mは思う。営業担当が「お客様が抱える、本気を探し、引き出し、そこに自らも本気で向かう。逃げず、はぐらかさず、ごまかさず、まっすぐに」の心意気で活動に臨めるためには、技術も同じ体温であたらなければならない。技術、営業双方の堅い連携こそが「最高のサービス」を出現する条件なのだと。

※ストーリーに登場する、名前・社名は 架空のものですが、内容は事実に立脚して編集しています。